Nike SB Dunk Low Pro “Paris”

2003年、Nike SBが世界各都市のアートとスケートカルチャーを融合させたプロジェクト「White Dunk: Evolution of an Icon」の一環として制作したNike SB Dunk Low “Paris”（品番：308270-111）は、フランスの著名画家ベルナール・ビュフェの作品をアッパー全面に使用し、左右非対称かつ一足ごとに異なるデザインで仕上げられた、芸術性と独自性を極めたモデルです。

当初はパリ市内の限られたスケートショップにて販売される予定だったものの、ビュフェ作品の使用許諾を巡る著作権上の問題が浮上し、加えて発売日当日に発生した販売店舗周辺での大規模な混乱と治安への懸念も重なり、販売は急遽中止となりました。

その結果、市場に出回ったのはわずか約200足前後とされ、実質的には非売品に近い形で関係者や抽選当選者のみに渡った希少な一足として、現在ではコレクターズアイテムの中でも特に入手困難なモデルのひとつとして高い評価を受けています。